アイコン

えっちな魔獣に襲われて助けてくれた剣士様と最後まで気持ちよくなっちゃいました

 

 稼ぎのために旅をするのは、メティ自身が選んだことだった。旅先で見つけた奇妙なもの、不思議なもの、美しいもの、便利なもの。そうした品物を仕入れては、別の土地で売り歩く。売り物は品物だけでなく、メティが見聞きした噂話やお伽話のこともある。あちこち旅して過ごすことで、メティと相棒のキール(大型ロバ)が食べて行くには十分すぎる稼ぎがあった。メティの目利きは優れていたし、愛想のいいメティに行く先々の人々は優しかった。もちろん、危険がないわけではない。時にはキャラバンに混ぜてもらうことも、護衛を雇うこともあった。けれど年中を通して、どちらかというとメティはキールとふたりきりだ。ちょっとした魔獣なら自分でも倒してしまう。逞しくなくては、旅商人など務まらないのである。

「とはいえ……」

 ちゃぷん、と水音が響く中で、メティは崩れ落ちそうな膝を叱咤して一歩を踏み出す。

「こういうときは、ほんと誰かいて欲しいよね……! っ、あっ、また奥っ、やだぁ、もうっ」

 メティの甘い声に重なるように、むわりと湯気が舞い上がる。

 ソロール山の中腹にある、天然温泉。メティが数年前に見つけ、旅の途中で汗を流す場所としてちょくちょく利用していた秘湯である。今夜も近くに野営を整え、キールにご飯をあげてしっぽりと湯に浸かろうと思っていたのだが。

(魔獣の巣になってるなんて、泣きたい!)

 それも淫魔の類いである。

 ねっちりと肌に絡む触手。湯の中に隠れた本体から、いくつも伸びる蔓のような触手がメティを絡め取っている。けっして大きくはないけれど、形の良い乳房をむにゅりと捕まえる破廉恥な触手。むっちりとしたお尻に絡まり、窄みをすりすりと擦り上げる触手。何より、甘い媚液を垂らしながら、メティの女の場所に潜り込んだ触手が憎い。ずりずりと膣壁を擦りあげながら、それは奥を押し上げてまた淫液を垂らす。

 メティはまだ男を知らない。けれど、旅先でいろいろな人に出会い、話を聞くのも旅商人の仕事のひとつだ。猥談などももちろんよく耳にする。けれどまさか、自分が春本のような目にあうなんて! 無防備に湯へ浸かろうとした過去の自分を責めたい。

「あっ、もっ、やだっ、それっ、きもちい……っ」

 ぐちゅぐちゅと音を立てて絡みついてくる触手が、乳首を擦り上げ、吸い付いてくる。いたずらに性感を煽るばかりの触手は、メティの中をぐぽぐぽと穿ちながら、蠕動する器用な先端で、メティの陰芽を捏ね回して何度も何度も高みへ押し上げてきた。

「はぁんっ、も、終わってぇ……っ!」

 湯の中から現れた本体が、メティの体を受け止めるように広がった。触手がびちゃりと膝に巻き付き、脚を開かされる。いわゆるM字開脚の要領で、大きく脚を開いたメティの秘所に、ざわざわと近づいてくる一本の濃い触手があった。

(あれは――!)

 話に聞いたことがある。淫魔は動物の雌をみつけると、それを犯して胎の中に自分の種を植え付けるのだと。体内に寄生した淫魔の種は、母体を食い破って成長する。きっとあれが淫魔の性器なのだろう。他とは違うグロテスクな色合いとでこぼこした触手にぞっとする。おぞましい話を思い出したメティは、快感に震える手足を叱咤して逃げようと必死にもがいたがびくともしない。

「いやっ、あんっ、やだぁっ、誰かっ、誰かたすけてっ!」

 気持ち良さと恐怖と混乱で頭がめちゃくちゃになる。ぼろぼろと大粒の涙を流すメティは、そのときひらりと閃いた銀閃に気がつかなかった。

 すさまじい雄叫びがあがり、触手がぼたぼたと湯の中に落ちていく。湯気と涙で曇った視界に、背の高い人影がひとつ。踊るように岩場を飛び回り、ザシュザシュと鮮やかに淫魔の触手を切り落としていく。その人はメティを捕らえる触手を一つ残らず切り落とすと、最後に大きく剣をふるって、魔物の本体をまっぷたつに切り裂いてしまった。

 普段であれば、鮮やかな手際に両手を叩いて賞賛したところだが、あいにくメティは触手まみれ、媚液まみれでそれどころではない。体にはりついていた触手の大半はすべり落ちていたけれど、秘所に潜った一本は、まだメティの中で蠢いていた。それが堪らなくて、甘い声が出る。

「はぁんっ、あっ、あんっ、剣士様っ、あっ、お願いっ、これっ、これを、んんっ、抜いてくださいぃぃっ!」

 恥じらいもなく大股を開いたメティは、うねる腰を押さえることもできず、秘所にみっちりと潜り込んだ触手を剣士の前に曝け出した。真っ赤に充血した秘所。そこがひくひく蠢く触手を咥えた様は、男を誘う魅惑の痴態だった。

 魔物の体液で濡れた刀身を拭い、剣士はメティのそばに跪くと、剣ダコだらけの指で触手を掴み、一気にそれを引き抜いた。

「ひゃぅうううんっ!」

 ずるずるずるっ!

 メティの膣壁を擦り上げて触手が抜けていく。貪欲に奥まで潜っていた触手は長く、それだけメティは中を刺激されて達してしまった。激しい刺激にプシャアッと飛んだ潮が剣士にかかる。

「はひ……っ、ごめん、なさ……っ」

 触手の抜けた秘所からは、白い媚液がとろとろとあふれ、まるで精液を漏らしているような有様だ。力なくぐったりとしたメティは、なんとか体を起こそうとしたけれど、魔獣に性感を高められた体は思うように動かない。

(見ず知らずの剣士様に、なんてはしたないところを……!)

 脚を閉じなければ。裸を隠さなければ。そんな考えが頭を巡るけれど、体は動かず、弛緩したままの裸体はじっと剣士に見られている。

「オロゾンの毒、か」

(え?)

 低く聞こえたのが、剣士の声だと気づくより早く、メティは逞しい腕に抱きかかえられていた。

「は、はひ?」

「オロゾンというのは淫獣の名だ。奴らの体液は洗い流さないといつまでも効果が続くぞ」

「そんな、ぁあんっ!」

 剣士様の硬い鎧に乳首が擦れ、甲高い声が漏れてしまう。

「あっ、剣士、様ぁっ。お願い、ですっ。んっ、お金、払いますからぁっ、ぁんっ、川まで……っ、連れてってくださいぃぃ」

「言われずとも」

 言葉少なに頷くと、颯爽とメティを抱き上げ、剣士は岩場を後にした。



*** ***



 剣士は名をユーヴィルと言う。もとは都の貴族の出だが、五男ともなれば継承する資産もない貧乏貴族だった。幸いユーヴィルは身体能力が高く、剣の腕が良かったため、独り立ちして護衛などの仕事を転々としていた。元々寡黙で愛想が悪く、気の利いた言葉の一つも言えない朴念仁の彼は、そろそろ身を固めたらどうだとギルド仲間から言われるたびに、誰が俺などの妻になるだろうか、と内心辟易していたものだったが、出会ってしまった。そう、出会ってしまったのである。ソロール山の麓の村で、愛想良くユーヴィルに話しかけてきた天使に。

「あっ、そこの剣士様! 随分と剣帯が傷んでいますねぇ。こちらの品なんていかがですか? 丈夫なモードル革で、都の職人が作ったものですよ! ちょっと傷があるのでお値打ち品です。お安くしますから、見て行ってください!」

 きらきらと眩しい、鮮やかな笑顔だった。まだ若いのにひとり(と一頭)で旅をしている旅商人だという。無愛想なユーヴィルの相手を根気強く続け、剣帯よりも手甲のほうがくたびれていると分かると、自分の商品ではなくその村の防具商を紹介すると言い始めた。

 商人とは、何より自身の売り上げを優先するものだと思っていたユーヴィルは驚いた。結局何も買わなかったユーヴィルを爽やかに送り出し、それからも彼女は通りがかる人々から丁寧に話を聞いて商品の説明をする。けれど決して押し売りはしない。その気立ての良さや、明るい笑顔に誰もが気持ち良く買い物をしていく。そんな様子を見るともなく見ていたユーヴィルは、気付けば彼女の後を追っていた。

 山越えをするのか、夕刻から出立の準備を始めた彼女は、大柄なロバに荷を積むと鼻歌交じりに歩き出した。そして中腹に差し掛かると、ロバに荷を置いたまま、ひとりで岩場へ分け入ったのだ。

 シュルシュルと衣擦れの音が聞こえ、薄暮に白い肌が浮かび上がる。ユーヴィルが見ているとも知らず、彼女は惜しげもなく裸体を晒すと、湯気の湧き上がる岩場に足を踏み入れ、そして甘い悲鳴を上げ始めたのだった。

 ずっと見ていた。

 彼女の柔肌に絡むおぞましい触手を。

 彼女の秘所に潜り込み、律動を繰り返す獣を。

 そしてようやく、彼女の悲鳴で体が動いたのだった。



*** ***



 空には丸い月が昇り、辺りを明るく照らしている。静かな河原にたどり着いたユーヴィルは、メティをそっと下ろすと着ていたものを一つ残らず脱ぎ捨てた。

 そして改めて彼女を抱き上げ、川の中に入っていく。

 ざぶざぶと音を立てて腰までの深さに至ると、そっとメティの体を撫で上げた。

「んんっ、ふ……っ」

 喘ぎ声を噛み殺すメティに構わず、体中にまとわりつく粘液を洗い流していく。ヌルヌルとした感触が消えて、柔らかく滑らかな肌本来の感触が戻るまで、肩を、腕を、指の先を、少しずつ擦り上げていく。

 足腰の立たないメティが流されないよう、しっかりと後ろから抱き締めながら。

「剣士、様ぁ……っ」

「どうした?」

「んっ、あの、言いにくい、のですが……っ」

 ユーヴィルの手が、メティの胸を優しく撫でる。ぷっくりと膨らんだ乳首を擦られ、メティは「んあっ」と甘い声を漏らしてしまった。

「お、お尻に……、その、あ、当たって、ます……っ!」

「ああ」

 思わず擦りつけていた腰を引く。ユーヴィルとて男である。気になる女人の痴態を見てもよおさないほど枯れてはいない。

「生理現象だ。気にするな」

「そ、そうですか」

「それよりも、だ」

「きゃっ」

「随分奥まで暴かれていたようだが、」

 ぐっとより強く体を抱き締め、腿裏から手を差し入れて片脚を持ち上げると、ユーヴィルはメティの女の場所に指を這わせた。

「ここも、綺麗にしないといけないな」

「そ……っ、そこは、自分で! 自分でやりますので!」

「無茶を言うな。足腰のたたないまま川に入って溺れる気か?」

「ぐう」

「安心しろ、優しくする」

「ひぅっ」

 耳元で低く呟き、その場所を撫でる。ヌルヌルした粘液で指が滑るに任せ、ユーヴィルはメティの中に指を差し入れた。内側から掻き出すように指を動かし、ゆっくりと媚液を洗い流していく。

「はぅ……んっ、ぁんっ」

 遠慮のなかった触手の動きとは異なり、ユーヴィルの意思を持った指先に、メティの腰が疼いてしまう。これは必要なことだと理解しながらも、見ず知らずの剣士に裸で抱き締められ、膣内をまさぐられているという事実で顔が火照っていく。

 ユーヴィルは心底真面目に彼女の中から媚液を掻き出そうと躍起になっていた。メティの狭い膣内に指を締め付けられ、興奮しないわけにはいかなかったが、いくら興奮しようとも彼女をあられもない姿にした一因は自分にもある。ドがつくくそ真面目な性格を発揮して、ユーヴィルはメティの膣に潜る指を増やすと、ぐちりぐちりと中を弄り媚液を掻き出そうとした。

「ひぃん……っ、けんっ、剣士、さまっ、それ……っ」

 しかし媚液に染め上げられたメティの体は火照りが冷めない。男の指で秘所を掻き混ぜられ、膣壁を擦られては堪らなかった。媚液とは異なる彼女自身の愛液が溢れて、洗い流した場所をまたぬるぬると覆っていく。この暗がりでは魔獣の媚液なのか、メティ自身の愛液なのか、その違いは分からない。

「……おかしいな、いつになっても、このぬるぬるが……」

「はぁんっ、あんっ」

 ぐちぐちと刺激される快感に、メティは涙目だ。まだ男を知らないとはいえ、魔獣に奥まで犯された彼女は知ってしまった。子宮口の入口、膣道の一番奥まで突き上げられる感触とその気持ちよさを。それが、指よりももっとずっと、長いものでしか届かない場所だということも。

「剣士様っ、ゆび、じゃ、だめです……っ、もっと奥……して……っ」

 とうとう耐えきれなくなって、メティが泣き声を上げた。

「もっと、もっと奥に溜まってるの……っ、あんっ、指じゃ、届かない、ん、です……っ」

「しかし、他に搔き出せるものなど……」

「っ、これ、で、いいからっ……」

 メティが手を這わせたのは、ユーヴィルの男根だった。

「なっ」

「奥から、ぜんぶ、掻き出して……っ」

 がっしりとしたユーヴィルの男根は、もはやガチガチに硬くそそりたっている。指とは比べものにならないほど奥まで届くのは確かだが、それは彼女と性交するということで――。

 ごくり、とユーヴィルの喉が鳴る。

「構わないのか?」

「いい、からっ、お願いです……っ、はやくいれて……っ」

 ドクドクと心臓の音がうるさい。ユーヴィルは、ふたたびごくりと唾を飲み込むと、メティの秘所に自分の先端を宛がった。



*** ***



 メティは混乱していた。魔獣への恐怖、快感、そしてそれらから解放された安堵。そこに思ってもみなかった剣士の逞しい腕。あられもない姿をさらしながら、秘所を弄られることで逆に高まってしまう体。情けなく感じるとともに、お尻に当たる剣士の男根を異様に意識してしまう自分。

 困惑とともに快感は体を去らず、むしろ思い出されるのは魔獣に犯されていた時の気持ちよさだった。ずんずんと脳髄を揺らすような律動。奥に吸い付いてくる触手の感触。剣士の指で中を弄られるたびに、あの感触が思い出されてお腹の奥がキュンとする。

 ひとたび思い出してしまうと、あの快楽を振り払うことはできなかった。

 違う、これは媚液を掻き出す行為なのだと、そう思いながらも興奮は消えない。

 剣士のぶっとくて硬いものに貫かれ、奥をぐんぐん押し上げられたなら。きっと、気絶するくらい気持ちいいに違いない。そんな期待が膨れ上がっていく。

「……い、入れるぞ」

「は……んっ、ああぁっ、おっきぃ……!」

 ぐぷ、と入口を押し広げて入り込んでくる。圧倒的な質量で中を押し広げられる。幅の広い雁首が通ると、緩く腰を引かれた時に、それが膣壁を擦っていく感触でぞくぞくした。

「あ、はぁ……っ、しゅご……ひ……っ」

 がくがくと膝が崩れるのを、逞しい腕が支えてくれる。ぐんっと奥まで貫かれ、ぎゅうっと抱き締められた。

「あああっ、奥っ……っ! っ! っ!」

 ちかちかと目の裏に星が瞬くようだ。びくびくと体を震わせて、メティは気を失いそうなほどに達してしまった。気持ち良くて仰け反ったメティの中を擦り上げ、剣士の男根がずるずると抜けていく。

「はひっ、ひぃっ、っ」

「くっ。これ、で、いい、のか?」

「はぁんっ、いひ……っ、しゅごく……ひい、でしゅ……っ!」

「そうか……!」

 ばちゅっ、ばちゅっと流れに逆らうように腰を振る。ユーヴィルも己を締め付ける感触に吐息を荒くし、次第に我慢が出来なくなっていく自分を感じていた。止まらない。止めたくない。気持ちいい。女人の体とはこれほど気持ちがいいものだったのか。

「ならば、掻き出してやる。俺のもので中を拡げて、全部掻き出してやるからな!」

「あひっ! ひっ! ひゃうんっ!」

 ぐぽぐぽ、パンパン、何度も何度も奥を突き上げられ、みっちりと繋がった場所が擦り上げられる。

「あっ、きもち、ひいよぉっ……っ、けんしさまっ、けんしさまぁっ……!」

「ユーヴィル、だ! 俺の名を、呼んでくれっ!」

「ひぃんっ! ゆーう゛ぃるっ、しゅごいっ、イっちゃうっ、また、っキちゃう……っ!」

 振り返ってユーヴィルを仰ぐメティの、濡れた唇が甘ったるい声を上げる。それに煽られて、ユーヴィルは夢中で彼女の唇に吸い付いた。

 ジュルジュルジュルッ。

 唾液を吸い上げ、舌を絡め、無我夢中で口づける。その合間にも腰は止まらず、ばちゅばちゅと何度も何度も奥を突き上げた。

「あああっ、ゆーう゛ぃるぅっ、いいよぉっ」

「ああ、俺で良くなってくれ……っ、洗い流してやる。俺の精液で、胎を俺のものだけで満たしてやる……っ!」

「あひっ! ひゃうっ! イくっ! イっくぅぅ……っ!」

 ばつん! 一際強く奥を突かれた瞬間、メティは自分の胎内にどぷどぷと注がれるものを感じるのだった。



*** ***



 ぐったりとしたメティを抱え上げ、真っ裸で項垂れる男がひとり。

「す、すまなかった」

「いえ、あの、助けてくださって、ありがとうございました」

 お互いの肌を、月明かりが照らしている。川から上がったふたりは、ユーヴィルが組んだ焚き火にあたりながら、もじもじと自己紹介をした。

「メティ……、良い名だな」

「あ、ありがとう、ございます」

 噛みしめるように名を呼ばれ、メティはさっと頬を赤くする。体まで繋げておきながら今さらだが、月明かりの下で見るユーヴィルは端正な面立ちをしていた。彫りが深く、頬にある傷跡が無頼漢のイメージを強くして、少し怖そうにも思えるのに、彼が献身的にメティを助けてくれたことで差し引きはゼロである。

「その、メティ。もしもあなたが嫌でないのなら、」

「は、はひ」

「俺を護衛に雇っては貰えないだろうか」

「そ、れは、願ってもない、ですけど」

「けど?」

「……あの、お願いが、あると言いますか……」

「何だろうか。出来ることなら、なんでも言ってくれ」

「……じゃあ、あの、時々、さっきみたいなの、してもらってもいいですか?」

 もじ、と俯くメティの頬は赤い。はしたないことを言っているのは分かるのだけれど。あんな風に情熱的な行為を知ってしまったら、もう元には戻れない。

「た、たまにでいいので……」

 メティの姿に、ユーヴィルは一瞬目を見開いたあと、くすりと笑みを漏らした。その気配に、メティは顔を上げる。するとそこには、じっと自分を見つめる、欲に濡れた瞳があった。

「あなたがそう望むなら」

「ひゃう!?」

 ごり、とメティのお尻に硬いものがあたり、メティは察してしまう。いま、自分はこの人の押してはならない何かを押したのだと。

「今からでも構わないが?」

 そうして、メティが悲鳴を上げる間もなく、その唇は塞がれるのだった。